Necker Cube

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「グレーな私」

切っ掛けは「ガールズトーク」だった。
取り留めのない話で終始盛り上がっていたが、その中の一人が発した言葉が未だに忘れられない。
ある意味私の思想に影響を与えた言葉でもあり、良くも悪くも「グレーな私」を象徴している。
その言葉というのは、「中絶は女性の権利である」。
当時の私が全面的に賛同したか否かは定かではないけど、少なくともその場にいた女性たちは誰一人異議を唱えなかった。
その言葉に込められた“覚悟”を感じ取っていたからだろう。
もっとも、額面どおりに受け取る人なら「それはちょっと…」と眉を顰めるに違いない。
その頃付き合っていた男性もその一人で、「どういう事情があるにせよ、体内に宿った命を堕胎することは決して許されるべき行為ではない」と強硬に主張した。
似非クリスチャン(本人はキリスト教を信仰していると主張していたが、洗礼を受けているわけでもなければ、クリスチャンに準じた生活を過ごしていたわけでもない)としては当然の発言で、しかも「君がそういった思想を抱いていること自体が許せない」とまで言い放った。
おいおい、気持ちはわからなくもないが、それはちょっと言い過ぎだろ?
信仰に自由があるように、思想にも自由がある。
私があなたの信仰を受け容れるように、あなたもまた、私の考え方を受け容れるべきではないか?…と、今の私であれば務めて冷静に反論しただろう。
若かった私は血の気も多く、それこそ不快感を露にして異議を唱えたに違いない。
不幸にして「望まぬ妊娠」をしてしまった時、最後の選択として「中絶」は認めざるを得ないでしょう、と。
勿論それ以前に心がけるべき点は幾つもあるし、最大限の注意を払ってもなお、そうした事態に陥ることもあるでしょうよ、と。
(実際には極端な例も挙げていたと思う)
私個人は人工中絶に対して否定的な考え方を持っているが、だからといってこれを禁止すべきだと主張する気は毛頭ない。
安易な気持ちで行うそれには嫌悪を覚えるけれど、そうすることで救われる人も少なからず存在するだろうし、そうした人々の為の「権利」として認めるべきだと考えている。
ただ、そういった部分は当時の彼には一切伝えていない。
「言うだけ無駄」なことぐらい、わかっていたからだ。

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| 閉月羞花 | 私自身のこと | comments(0) | trackbacks(0) |

四者四様。

恐らく以前にも書き記した記憶があるが、とあるオフ会の席上で話題になった「一人で映画を見に行けるか否か」。
改めて思い返してみると、見事なまでに性格の相違が。

タイプ1:映画館には一人で行けない
決して一人で行動出来ない人ではないと思うのだが、少なくとも映画に関していえば「一緒に行ってくれる人がいないと駄目」なそうな。
たまたまその人が見たい映画があって、一緒に行く相手がいないと嘆いていたので、つい私が…。

タイプ2:映画館ぐらい一人で行けばいいのに
「映画ぐらい一人で見ればいいじゃん♪」と冷たく言い放った(?)為に、ちょっとした議論になった訳で。
事実、滅多なことでは誰かと一緒に映画を見ることはないかな。
コンサート然り、格闘技然り。
下手に仲間と行って楽しめない思いをするくらいなら、思い切り自分の世界に浸れる一人が楽。
半ば本気でそう思っている。
もっとも、随分前に大阪ドームで見たバンナ戦は楽しかったなぁ。
見知らぬ人ばかりとはいえ、純粋にバンナを応援する人ばかりが集まった席だったから。
話はそれたが、「一人で映画館には行けない」と嘆いた人に対し、ちゃんと救いの手をさしのべる人も当然いる訳で。

タイプ3:映画館ぐらい一人で行くけど、誰かと一緒に行くのも嫌いじゃない
基本「一人が気楽」と考えている私とは異なり、たまたま時間があえば「一緒に行ってもいいよ♪」と声をかけてくれる優しい人。
もしかしたら私の口調があまりにきつかったので、フォローに入ってくれたのかも。
確かに場の空気は読める人だったなぁ。
そういう意味では社交的な人かも。

タイプ4:本当は誰かと一緒に行きたいが、趣味が合わないので一人で行く
「好きで一人で見に行く訳じゃないよ」とその人は言っていたような。
「結構マニアックな作品が好きなので、誰も一緒に行ってくれないんだ」とも。
タイプ1との相違は「同伴者がなくとも、見たい映画があれば見る」点。
「誰かと一緒に行くのも嫌いじゃない」タイプ3とは異なり、本当は「誰かと一緒に行きたい」タイプと見た。
それにしても、どんな映画が好きなんだろう?
あの時突っ込んで聞いておけば良かった、とちょっと後悔。


ところで私は「協調タイプ」であることを自覚しているが、少なくとも映画を見ることに関しては「××タイプ」(の中の××色)が顕著に表れている。
タイプ1さんなど、むしろ「××タイプ」の可能性が高いと思うが、この時の言動からは違うタイプを連想してしまうし。(恐らく××色の要素を持ち合わせていると思う)
タイプ3さん・タイプ4さんについても、「今にして思えば…」的なことが幾つもあって、こんなことならもっと仲良くしておくべきだったと今更ながら後悔している。
いや、××色が強すぎる私のことだ、カラータイプの知識を持っていても「駄目なものは駄目」だろうな。(苦笑)


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| 閉月羞花 | カラータイプ | comments(0) | trackbacks(0) |

欲しいのはどちら?

取り敢えず下書きということで。

優柔不断な政治家に対して、手厳しく批判する人がいる。
なるほど、決断力に欠けた人だと「頼りない」と感じるのも無理はない。
もっとぐいぐい引っ張って欲しい、と願うのも自然の感情だ。
しかし、だ。
決断力に富んだ政治家というのは、良くも悪くも周囲の意見に耳を傾けない。
いや、自らの信念に基づき、切り捨てるべき部分(当事者からすれば決してそうではないのだけど)は潔く切り捨てることが出来るのだろう。
それぐらいの強さがなければ、リーダーシップなどとれないだろうし。
一見非情に思えることも、長い目で見ればそうではないこともある。
強いリーダーシップを望むのなら、それだけのリスクは覚悟すべきだ。

かくいう私は「優柔不断な」政治家が嫌いじゃない。
その気持ちがわからなくもないからだ。
(政治家としてはどうよ?と思うけどね)


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| 閉月羞花 | 私自身のこと | comments(0) | trackbacks(0) |

虫唾が走る。

あれは何日前の話だっただろうか。
法務大臣が死刑執行を行う為の命令を出さなかったということで、どこぞのマスコミが強い口調で批判した矢先だったような。
たまたま私が朝聞いているラジオ番組でも、同様の批判をパーソナリティが行っていたことを覚えている。
「死刑が確定してから、90日以内に執行しなければならない」と法で定められているらしいが、現実には何年もの間死刑囚として生き続けている。
それは今に始まったことではなく、少なくとも私が子供の頃からそうした傾向は続いていた。
「法務大臣が嫌がるらしいよ」
亡き父が教えてくれたっけ。
それが職務とはいえ、誰だって殺人(と敢えて書く)をするのは気がすすまない。
「私は死刑制度に反対です」といった意思表示をしなくとも、だ。
現職の法務大臣だけが特別とは思えないし、それこそ揚げ足を取る形で責め立てる姿勢は如何なものかと。
思い出すだけでも虫唾が走る。
(そもそも法務大臣を引き受けるべきではなかった、との意見には賛同出来るけれど)
案の定、死刑が執行された後も批判は続いている。
犯罪者だから、人権などない。
そういった口調で意見を述べる人も少なくないようだ。
かくいう私は死刑制度そのものを疑問視しているから、この手の意見を聞く度嫌な気持ちになる。
どうして一方向からしか物事を捉えられないのか、自分がその立場(加害者側の関係者)となればその主張も変わってくるだろうに、と。


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